バラ線修理には都合が良かったのですが、雨不足が草の伸びに悪い影響を与えている気がします。
今年の春はおかしいなと思っていると、5月初旬からこの時期にしては珍しく、何羽かのツバメが牧場内を飛び始めました。
何だか水溜まりで泥を口にくわえている様な・・・と思っていると、
巣を掛けて、抱卵を始めました。
平地に住んでいる方は巣を掛けているツバメを見る事は物珍しくないと思いますが、牧場では非常に珍しい事です。
(自分の記憶では10数年で1度あったかどうかだと思います。その時はカラスに襲われ失敗してしまいました。)
確か例年だと牧場には8月中旬から9月初旬位にかけて、沢山飛来しています。
その時期には電線に鈴なりになっているツバメに驚く位なのですが、巣を掛ける事無く去ってゆきます。
(これは多分、巣立ち後のひな鳥と親鳥たちが南への渡り前に集まっているのだと、自分は思っているのですが合っているのでしょうか。)
親鳥を驚かさない様に見守っていると6月22日に
残念ながら1羽しか見当たりませんが、巣立ちの練習の為か巣の脇に出てきました。
このまま上手く巣立ちが出来ると良いですね。
(巣立ち率は50%位と厳しい世界らしいです。)
気になったので牧場の生き字引の先輩方に訊いてみると、昔も何度か巣を掛け事はあったみたいです。
その時がどんな状況だったのか、特に記録が無いのではっきりとしません。
例年牧場で子育てをしていないツバメが牧場で巣を掛けたのは、偶々なのか、異常気象の為なのか、牧場の環境変化なのか分からないのですが、何か気になるところです。
願わくば、「ツバメの巣が掛けられると幸せになる」という格言どうりに牧場がなると嬉しいのですが。
さてバラ線修理も一段落がついて、5月中旬から峠の雄牛(去勢牛)たちも放牧が始まっています。
6月中旬に入り、梅雨らしい日も多くなってきました。
あまり視界のよくない日もありますが、霧の合間や水蒸気の立ち込める中、のんびりと草を食んでいる牛たちも、なかなか幻想的ですよ。それでは。
畜産部 日下部