2015年4月20日月曜日

神津牧場展望台

先週降った季節外れの雪はもうほとんど融けて・・・、



牧場の牧草地の緑もだんだんと色が濃くなってきました。
牛の放牧もそろそろ本格的なシーズンを迎えます。
さて、牧場の今の景色をお伝えする為に、
牧場内にある展望台に登ってきました。
場所は牧場の裏山の頂上にあって歩いて20分くらいのところです。
途中、
こんな急な山道もありますが、息を切らせて登りきると、



このように周辺の山々(浅間山2568m、荒船山1423m、物見山1375m)、
牧場の施設、放牧地が見渡せます。
放牧地が山の斜面にパッチワークのように点在して見えるのがいいですね。
ちなみに5月17日の花まつりではこの展望台の遊歩道ですスタンプラリーが行われます。
全部押せた人には賞品が当たります!是非チャレンジしてみてはいかがですか?
                                               (田部井)

2015年4月13日月曜日

牧場の春は・・・

今年は桜がいつもより早い開花だそうで、先週下仁田、富岡に下りましたら桜が満開でした。   桜の花を見ると心がウキウキしますね!

標高1000mの牧場では先週は寒の戻りで8日には雪が降り、昨日の日曜日は好天でしたが今日はまた雪が降っています(写真)。この雪もすぐに融けるとは思いますが・・・。
今年は寒暖の差が激しい変な気候ですね。



桜ではなく雪の花

神津牧場に本格的な春が訪れるのは今月下旬のGW頃から、また牧場内には八重桜が多いので咲くのは毎年5月の中旬ごろになります。
 
神津牧場の春の行事は花まつりで始まります。
明治の昔から、4月8日のお釈迦様の花まつりを野山の雪も融け、新緑がきれいになる5月に1カ月遅れでおこなっていました。
今でも地元のお寺の住職さんにも来ていただき、お釈迦様にお経をあげ甘茶もふるまっています。


釈迦堂にてお経
平成に入ってからは、「神津牧場花まつり」という地域のイベントとして5月の第3日曜日に開催しています。今年も5月17日の日曜日行う予定でいます。


桜の下の牛の行列

 当日は
 ・ 来場者全員にコップ牛乳無料サービス 
 ・ 手しぼり体験
 ・ ポニーの乗馬体験
 ・ 仔牛の体重当てクイズ(賞品あり)


僕の体重を当ててね
   ・ ロールに落書きコーナー
 ・ 展望台スタンプラリー(賞品あり)
 ・ 物見山・荒船山登山(賞品あり)

など、今年も盛りだくさんの計画でお待ちしております。
また、荒船太鼓による太鼓演奏や商工会のみなさんによる出店なども予定しています。

荒船太鼓の演奏

風薫る高原の春の一日をご家族で楽しんでみませんか! (英)

2015年4月6日月曜日

来場者アンケートから見えてくるもの


昨年の秋に、牧場への来場者にいろいろアンケートをしてみました。来場者の動向や牧場に対して持っておられるイメージ、要望など貴重な情報が得られました。今後の運営に活かしていきたいと思います。実は、199611月にも同様の調査が行われているのでそれとの対比で20年間の変化も見てみました。

●地域別来場者割合
地域
割合%
1996調査
群馬県
44.6
40.4
長野県
12.0
8.2
埼玉県
16.7
23.2
東京都
11.8
16.3
栃木県
2.3
1.0
茨城県
1.8
 
千葉県
2.7
4.0
神奈川県
5.2
4.5
その他
2.8
2.5

・どこから来場されているのかを、駐車場の車のナンバーから割り出してみました。当然のことながら、群馬県が45%と半数近くを占めている。ついで、長野、埼玉、東京が10%強で並び、その他の関東からの来場者は少なかった。

1996年の調査と対比してみると、多少のでこぼこはあるが、傾向はほぼ同じであった。

・来場者へのアンケートの結果では、群馬県38.3%、長野県16.1%、埼玉県21.1%、その他24.4%で、ほぼ一致していた。 

来場になられた回数: 初めて55.0(46.2) 2回目13.3(10.5) 3回以上31.7(43.3)

(  )内は1996年の調査データで、約20年前と変わらない結果であった。すなわち、半数が初めての来場であり、リピータが多いというのは思い込みであった。 

●本日のご来場は: 日帰り78.9(69.5) 旅行の途中21.1(30.5)
・圧倒的に日帰り客が多いことは、20年前と変わっていない。
●当牧場を何で知りましたか: 
口コミ26.1(9.6) HP・インターネット20.0(2.6)  雑誌・ガイドブック7.8(10.7) その他29.4(61.5)

・時代を反映して、インターネットの情報が多くなっている。その他の大半は、子供の時に来たとか、既に知っていたという回答で、結構知られていたことが伺える。 

●年齢: 
年代
割合%
1996調査
10
1.7
17.3
20
15
13.6
30
26.7
11.9
40
31.1
15.6
50
11.7
27.5
60以上
13.3
14.1

1996年の調査では、各年代ほぼまんべんなく来場されていたが、今回は、特に10代が少なく、30代、40代が半数を占めていた。

何人で来られましたか: 
 
割合%
1
1.1
2
41.7
3
21.1
4
18.9
5
12.8
6以上
6.7

・来場者はほとんどがグループで、そのうち家族が82.2(74.9)、知人・カップルが17.8(25.1)であった。圧倒的に家族の慰安場所として利用されていることが明らかである。
 

以上が来場者の属性で、基本的には20年前と大きく変化したところはなく、安定した状態にあることが認められた。
 

以下、牧場の乳製品、イベント等について意見を求めた結果を示す。 

当牧場の手作り商品で関心のあるものはどれですか: 
 
合計/150
割合%
 
ソフトクリーム
135
90.0
 
アイスクリーム
14
9.3
 
ヨーグルト
31
20.7
 
バター
63
42.0
 
ゴーダチーズ
20
13.3
 
チェダーチーズ
20
13.3
 
レトルトカレー
7
4.7
 
レトルトハヤシ
4
2.7
 
レトルトシチュー
3
2.0
 
ジャーキー
15
10.0
 
鉄板焼き
40
26.7
 
煮込み
64
42.7
 
串焼き
52
34.7
 
ソーセージ
38
25.3
 

・ソフトクリームが圧倒的に支持されていることが明らかである。バターの認知度も高いが、チーズやヨーグルトはやや低い感じがする。

・肉関係の鉄板焼きや煮込み、串焼き、ソーセージといった対面販売しているものもかなり認知されてきていることが分かる。

・これに対して、レトルトものやジャーキーについてはほとんど関心が持たれていない状態で、PRが必要である。 

当牧場のイベントで関心のあるものはどれですか:
 
合計/180
割合%
花まつり(5月)
29
16.1
もみじまつり(10月)
34
18.9
うさきと遊ぼう
30
16.7
ヤギの餌やり
23
12.8
ヤギとお散歩
16
8.9
ポニー乗馬
29
16.1
ロールのお絵かき
2
1.1
乳搾り
51
28.3
子牛の哺乳
21
11.7
バター作り
58
32.2
アイス作り
25
13.9
チーズ作り
36
20.0
牧場ガイド
13
7.2
夜の牧場体験
20
11.1
夏休み親子牧場体験
18
10.0
作業体験(餌やり・清掃等)
12
6.7
野生動物観察ツアー
22
12.2
天体観測(神津牧場天文台)
36
20.0
ネイチャークラフト
6
3.3
水辺観察
11
6.1
ウシ追い(放牧牛観察ツアー)
44
24.4

・数多くのイベントを行っていることが分かる。これといって飛び抜けたものはないが、いずれも一定の評価をされている。

・当牧場のメインの乳搾り、バター作りや牛追いは一定の評価をされているが、体験関係はもっとアピールする必要がある。

・ロールのお絵かきなどは、子供にやらせると評価は高いが、ここでの関心は低く出ている。場所等さらに工夫が必要か。 

当牧場の何に魅力を感じられましたか:
 
指摘件数/180
牛の行列
14
ジャージー牛
24
放牧
4
ゆたかな自然
53
のどか・開放的雰囲気・癒し
19
手作り感
1
動物とのふれあい
13
おいしい食べ物
35
手作り体験
3
自由に見学できる
1
日本最古の歴史
4
ペット可・ドッグラン
2
入場料無料
4

・フリーに書いてもらいましたが、動物、自然、体験、食べ物に集約されるようでした。

・入場料がかからないことをわざわざ指摘する人がいたのには驚きでしたが、ドッグランや自由に見回れることも評価されているようであった。

・現在の手作り感あふれる状態をこわさないで、今のまま維持して欲しいという意見もありました。 

以上、アンケートをまとめてみました。いろいろ示唆に富む情報が得られたと思います。今後に活かせたらいいなと思います。

(清水記)