2016年7月22日金曜日

牧草ロール作り


 




 畑に転がっている白いロール・・・。
何だかちょっと不思議な景色に見えるかもしれませんが、今年収穫したばかりの牧草ロールです。
ただ今、神津牧場ではこの牧草ロールの収穫作業が進行中です。
 
牧草ロールは主に冬場、牛に与える貯蔵飼料になります。
夏場は牛を放牧して、自分達で勝手に牧草を食べてもらいますが、牧草の伸びない冬場はそうも
いきませんので、貯蔵しておいた牧草ロールを与えるわけです。
その数はなんと700〜800個くらいになります。
それでもまだ足りないくらいですが、牛達はそれをひと冬でペロリと食べてしまいます。
牛は本当に大食漢ですね。
でもそのおかげでおいしい牛乳をたくさん出してくれるわけですから、我々も質、量共に良い牧草ロールを作ることに気合が入ります。



おいしい牧草ロールの作り方

まず天気予報を十分確認し、その日が一日晴れていそうならば、
ディスクモアという作業機を付けたトラクターで牧草を刈り取っていきます。

  
刈り取った牧草はそのままでは水分が多すぎるので、天日で乾かします。
数時間経つと、牧草の表面は乾きますが下面の方は乾かないので、テッダと呼ばれる作業機で数回牧草をひっくり返してむらなく乾かします。        
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            
     
                                                                                                                                              

 牧草が乾いたら、ロータリーレーキという集草機で牧草の畝を作っていきます。                                
                                    





 

ロールベーラーを」付けたトラクターで牧草を収穫します。
ロールベーラーに牧草が吸い込まれていきます。
この時、霧状にした乳酸菌を牧草に添加していきます(何故かは後程)。

                                                        

                                                                                               
                                                   



ロールベーラーが開きぐるぐる巻きになった牧草ロールが出てきます。







ラッピングマシーンで牧草ロールをラップでグルグル巻にして、
空気を遮断します。
密封された牧草ロールの中では発酵が始まり、この時乳酸菌が多く含まれていると、よりおいしい牧草ロールができるというわけです。

ここまで雨に降られずに完走できればよいのですが、
雨にあたると牧草ロールの質は落ちるし、
さらに作業自体も一からやり直しとなります・・・。

そんな不運な時もありますが、まだまだ今シーズン10月くらいまで続きます。
ガンバルぞー!







おいしいロールはできたでしょうか?


                                                  (田部井)











               

2016年7月13日水曜日

野生の動物


標高1000mの高原の牧場にいるといろいろな野生の動物に会うことがあります。
今までに、写真に撮ることが出来た動物の一部を紹介します。



放牧地をうろついていたアナグマです。写真を撮ろうとしたらすたこらさっさと逃げて行きました。



ご存じのシカの群れです。飼っているわけではありません。本来牛が食べるための牧草をたべてしまい迷惑しています。


 
子供のころから慣れていたシカがそばまで寄ってくることもありましたが、ここの所見かけません。
 




 
なんと天然記念物のヤマネがいました! ロッジの布団の中から出てきました。最初はネズミかハムスターかと思いましたが・・・。もちろん山に放しました。

 
このキジも人に慣れているのか、時には近くまで寄ってきていましたが、最近見かけません。どこに行ったのでしょう。
運が良ければ、来場した時に会えるかもしれません。
 
また、新たな写真が撮れたらお知らせします。(英)

2016年7月9日土曜日

牧場Now! -梅雨の晴れ間の牧場風景-

神津牧場は上州(群馬県)と信州(長野県)の境にあります。
 
 
この鉄塔のところが県境の分水嶺です。右側のこんもり高いところが牧場で一番高い、物見山(1337m)の山頂になります。
 
 
 
振り返って、北西の方向には軽井沢も見えます。写真の左側が浅間山になりますが、雲に隠れていました。
 
 
久しぶりに晴れて、気持がよいせいか、牛もうれしそうにして牧草をムシャムシャ食べています。雨の日はモシャモシャ食べます。
 
(加藤)