畑に転がっている白いロール・・・。
何だかちょっと不思議な景色に見えるかもしれませんが、今年収穫したばかりの牧草ロールです。
ただ今、神津牧場ではこの牧草ロールの収穫作業が進行中です。
牧草ロールは主に冬場、牛に与える貯蔵飼料になります。
夏場は牛を放牧して、自分達で勝手に牧草を食べてもらいますが、牧草の伸びない冬場はそうも
いきませんので、貯蔵しておいた牧草ロールを与えるわけです。
その数はなんと700〜800個くらいになります。
それでもまだ足りないくらいですが、牛達はそれをひと冬でペロリと食べてしまいます。
牛は本当に大食漢ですね。
でもそのおかげでおいしい牛乳をたくさん出してくれるわけですから、我々も質、量共に良い牧草ロールを作ることに気合が入ります。
おいしい牧草ロールの作り方
まず天気予報を十分確認し、その日が一日晴れていそうならば、
ディスクモアという作業機を付けたトラクターで牧草を刈り取っていきます。
刈り取った牧草はそのままでは水分が多すぎるので、天日で乾かします。
数時間経つと、牧草の表面は乾きますが下面の方は乾かないので、テッダと呼ばれる作業機で数回牧草をひっくり返してむらなく乾かします。
牧草が乾いたら、ロータリーレーキという集草機で牧草の畝を作っていきます。
ロールベーラーを」付けたトラクターで牧草を収穫します。
ロールベーラーに牧草が吸い込まれていきます。
この時、霧状にした乳酸菌を牧草に添加していきます(何故かは後程)。
ロールベーラーが開きぐるぐる巻きになった牧草ロールが出てきます。
ラッピングマシーンで牧草ロールをラップでグルグル巻にして、
空気を遮断します。
密封された牧草ロールの中では発酵が始まり、この時乳酸菌が多く含まれていると、よりおいしい牧草ロールができるというわけです。
ここまで雨に降られずに完走できればよいのですが、
雨にあたると牧草ロールの質は落ちるし、
さらに作業自体も一からやり直しとなります・・・。
そんな不運な時もありますが、まだまだ今シーズン10月くらいまで続きます。
ガンバルぞー!
おいしいロールはできたでしょうか? |
(田部井)
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