2015年8月27日木曜日

雑草刈り


 こんにちは。
本日の牧場の天気は曇り時々晴れ。
日中の気温は20度位まで上がって、割と過ごしやすい日となっています。
昨日の日中の気温は13度と、夏とは思えない程メチャメチャ寒かったですが・・・。
 
 

 
 
牛達もこれくらいの気温がちょうどよいらしく、
放牧地で草を食べたり寝たりと気持ちよさそうにしています。
そんな牛達を尻目に、今日私は放牧地の雑草刈りという作業をしています。
放牧地にはいろいろな種類の草が生えていますが、
牛がすべてを好んで食べてくれる訳ではありません。
なかにはほとんど手を付けず食べ残してしまう草もあり、そんな草を放置しておくと、
その草ばかりがどんどん増えていってしまいます。
そうならないように、
雑草(牛が食べない草)を人の手で刈っていくわけですが、
その雑草の代表的なのが、
 
 
 
 
この草、イヌタデです。
ことわざで「タデ食う虫も好き好き」というのがありますが、
そのタデとは違います。
そのタデはヤナギタデと呼ばれるタデで、その葉に独特の香りと苦味があり、
それを好んで食べる虫もいるという事からあのことわざになったそうです。
一方のイヌタデは、葉に香りも苦味もあまりなく味がしないそうです。 
味がしないという事はマズイという事でしょうか?
とにかく、虫は食わなくてもよいですから、たまには、
 
「イヌタデ食う牛も好き好き」
 
という事にはなってくれないかと思うのですが、
そうなる筈もありません。
 
 

 






つべこべ言わずに刈ります。




牛:放牧地はキレイになったかぁ?
 
                                                                                                                                 (田部井)
 
 

2015年8月18日火曜日

神津ジャージー発酵バター

神津牧場では、明治時代からジャージー種の牛を飼っています。ジャージー種は白黒のホルスタイン種よりも二回りほど小さな、茶色の乳牛です。

放牧中のジャージー牛

ホルスタイン種と比べ乳量は少ないのですが、脂肪分の多い濃厚な乳を出します。このためバターを作るのに向いています。
    
神津ジャージー発酵バター
発酵バターはヨーグルトの香りに似た独特の芳香があるのが特徴です。


神津牧場は1887(明治20)年に牧場を開設し、その2年後には今と同様の方法でバターの製造を始めています。
当時の製酪工場
パン食が一般的でない当時は、東京・横浜のホテル、レストランや軽井沢などの居留外国人や文化人といわれる人たちなどに販路を開拓していたようです。

その品質も良く福沢諭吉が「神津牧場以外のバターは食べない」といった逸話も残されています。

明治時代の神津バター(カウヅバタ)のポスター

放牧期間中のジャージー種の牛乳は、カロテンが多く含まれ、それから作られるバターが鮮やかな黄色になるのも特徴です。
当初からヨーロッパ流の製法を120年以上経った今も続けています。(英)

2015年8月11日火曜日

親子の牧場体験始まる!

親子の牧場体験始まる!


恒例の夏休み親子の牧場体験が始まりました。一泊二日でたっぷり牧場を味わいます。

牧場に来たことも、大きな牛さんに出会ったこともあまりない子供さんは、はじめはおっかなびっくりから。取りあえず小さな動物さんから出会います。

牧場にはウサギさんがいて、一緒に抱いて遊ぶこともできます。ヤギさんも餌をくださいと寄ってきます。


さあ、いよいよ子牛さんと対面です。ジャージーという牛が飼われていますが、子牛のお目々はバンビのようにくりっとして可愛いです。
 
 
牧場にはポニーもいます。さあ、乗ってみよう。だんだん動く動物にも馴れてきたかな。 


  いよいよ放牧地のおかあさん牛に会いに行きましょう。おかあさん牛は、朝と夕方のお乳を搾って貰うとき以外は一日中草地に行って草を食べています。人が草地に入っていっても人懐っこく近寄ってきます。 

牛さんがのんびり寝そべっているときなど乗っても怒りません。



















さあ、いよいよ直接牧場体験です。牛さんの大きなおっぱいからお乳を搾りましょう。











 
 さて、搾ったお乳からバターづくりをしてみましょう。 おいしいバターができたらパンに塗って食べてみよう。

はじめは恐々だった人も帰りは牛さんにも馴れ、笑顔で帰ります。
 
この他にもいろいろメニューは用意しています。まだ、余裕がありますのでスケジュールはホームページのお知らせをご覧ください。
(清水記)
 
 

2015年8月8日土曜日

峠の放牧地での光景

  放牧地に牛の状態を観察に行くと、こんな光景に出くわす事があります。
 
 真夏の炎天下の中、牛達が円陣を組んでお団子状態になっています。
 
 (分かりずらいですが、さて何頭いるのでしょうか?)

峠の肥育素牛達                                                  (答え35頭)

 
最初この光景に遭遇した時、なぜ暑いのにわざわざ固まっているのか分かりませんでした。
 
円陣を組んでいるので何かに対して防御的な行動を取っているのかと思いましたが、牧場には200Kg以上ある牛を襲う様な動物はいないはずです。

長年不思議に思っていましたが、ある時あっさり謎が解けてしまいました。

知人から頂いた本の中に、この行動が紹介されていたのです。

牛達はアブやハエ等の攻撃から身を守る為、お団子状態に密集をする事で毛の薄い腹部を守りつつ、尻尾を効率的に振って追い払っているらしいのです。

運が良いと搾乳牛の放牧地でも、この光景を見る事が出来るのですが、100頭の群れのお団子状態は不思議な光景です。 
 
 

 お盆期間中は手搾りやポニー乗馬等も営業しておりますので、お越しになってはいかがでしょうか?
 
                                                                                               畜産部 日下部
     

2015年8月4日火曜日

来場を予定されているお客様へ

おはようございます。
自分は以前、「牧場の朝」というタイトルで投稿しました細川倫生です。

先日神津牧場内で、お客様の連れてきていたペットが職員の飼っている子猫に怪我をさせてしまうという事故がありました。
今後こういうことがお客様同士で発生しないとも限りませんので、ペットを連れてくる際は十分にご注意ください。



PS.この投稿は場長など、他の職員の了解をとらずにしたので消されるかもしれませんが、閲覧された方は、心の奥に留めて置いてください。


※一部内容を修正させていただきました。