2015年8月8日土曜日

峠の放牧地での光景

  放牧地に牛の状態を観察に行くと、こんな光景に出くわす事があります。
 
 真夏の炎天下の中、牛達が円陣を組んでお団子状態になっています。
 
 (分かりずらいですが、さて何頭いるのでしょうか?)

峠の肥育素牛達                                                  (答え35頭)

 
最初この光景に遭遇した時、なぜ暑いのにわざわざ固まっているのか分かりませんでした。
 
円陣を組んでいるので何かに対して防御的な行動を取っているのかと思いましたが、牧場には200Kg以上ある牛を襲う様な動物はいないはずです。

長年不思議に思っていましたが、ある時あっさり謎が解けてしまいました。

知人から頂いた本の中に、この行動が紹介されていたのです。

牛達はアブやハエ等の攻撃から身を守る為、お団子状態に密集をする事で毛の薄い腹部を守りつつ、尻尾を効率的に振って追い払っているらしいのです。

運が良いと搾乳牛の放牧地でも、この光景を見る事が出来るのですが、100頭の群れのお団子状態は不思議な光景です。 
 
 

 お盆期間中は手搾りやポニー乗馬等も営業しておりますので、お越しになってはいかがでしょうか?
 
                                                                                               畜産部 日下部
     

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