2015年8月18日火曜日

神津ジャージー発酵バター

神津牧場では、明治時代からジャージー種の牛を飼っています。ジャージー種は白黒のホルスタイン種よりも二回りほど小さな、茶色の乳牛です。

放牧中のジャージー牛

ホルスタイン種と比べ乳量は少ないのですが、脂肪分の多い濃厚な乳を出します。このためバターを作るのに向いています。
    
神津ジャージー発酵バター
発酵バターはヨーグルトの香りに似た独特の芳香があるのが特徴です。


神津牧場は1887(明治20)年に牧場を開設し、その2年後には今と同様の方法でバターの製造を始めています。
当時の製酪工場
パン食が一般的でない当時は、東京・横浜のホテル、レストランや軽井沢などの居留外国人や文化人といわれる人たちなどに販路を開拓していたようです。

その品質も良く福沢諭吉が「神津牧場以外のバターは食べない」といった逸話も残されています。

明治時代の神津バター(カウヅバタ)のポスター

放牧期間中のジャージー種の牛乳は、カロテンが多く含まれ、それから作られるバターが鮮やかな黄色になるのも特徴です。
当初からヨーロッパ流の製法を120年以上経った今も続けています。(英)

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