神津牧場は関東と信州の国境、周囲を林に囲まれているので色々な動物に巡り会うことができます。今日紹介するのはこの動物です。ご存じでしょうか?
「ニホンアナグマ」といいます。昔話に出てくる「むじな」です。この写真を撮ったのは2年ほど前でした。放牧地へ行ったときのこと200mぐらい先の草むらが揺れていました。出てきたのはこのニホンアナグマ、右手の方に体を揺すりながらよろよろと歩いていました。そこで、先回りして待っていると足下近くまでやってきたのです。
ニホンアナグマはミミズが好きだそうで、このように、地面に口先を突っ込んで土の中のミミズや昆虫を食べるそうです。こんな穴が2~3m間隔に並んでいたらアナグマが食事をしたあとだとわかります。
これが、巣穴です。林の中の凸型の斜面の変換点付近に穴を掘って巣にするそうです。この穴の周辺には3個から4個の穴が見つかりました。たぶん中でつながっているのでしょう。
いま、麻布大学の野生動物学教室の学生さんが調べています。学生さんは、牧場の中で何カ所ものアナグマの巣穴を見つけていました。そこで、梅雨の雨の中、案内をしてもらいました。赤外線感知のカメラを取り付けてみると、アナグマのほかに、タヌキやキツネもやってくるそうです。「同じ穴の狢(むじな)」です。
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