2012年7月20日金曜日

樹雨

梅雨明け宣言が出て、神津牧場でも暑い日が続きましたが、今日は一転、深い霧に覆われています。


ふと、道路を見ると地面がまだらに濡れているではありませんか。
誰かが水でも撒いたのかと近寄ってみると、ポタポタと水滴が落ちてきます。

もみじの葉が濡れていて、そこから落ちてくるのです。
霧の水滴をもみじが捕まえて、水滴として地面に落としているのです。

たしか、この現象は樹雨(じゅう)といったのではないかと、WEB検索で調べてみると、

「樹雨(きさめ)」として載っていました。

百科事典マイペディアの解説.
濃霧が森林を流れていくとき,霧粒が樹木の葉等にとらえられ,そこから大粒の雨となって降る現象。地形の影響で絶えず雲をかぶっているような山地は樹雨が多い。ケープ・タウンのテーブル山の樹雨は有名で,年間雨量の2倍も樹雨が降る。

周りを見渡すと、さくらの木の下も少し濡れていました。
山の中の牧場ではこんな現象を時折見ることができます。

(追記)

ありました。樹雨(じゅう)という読み方です。

ジュウ 樹雨 [fog drip] 森林を流れる霧の水滴が樹冠にとらえられ,集まって滴下し,または幹を流下する現象。(沼田真編 生態学辞典 築地書館)

(須山)



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