2016年2月11日木曜日

物見山で放牧に出ていた雄牛の今


   山の上に放牧に出されていた雄牛(10ヶ月~24ヶ月齢)達は、12月に香坂峠を行列をつくって下り、今は山の上にはいません。
さて現在はどんな所にいるのかというと、


(暖冬でしたが1月中旬の雪で根雪になりました。)



(水槽は毎日10cm位凍るので、毎日ツルハシで氷を割り取り除きます。)
(根雪前に比べると運動量はへりましたが、元気に歩き廻っています。) 



ここは牧場の最北端に当たる場所で、標高は売店辺り(1060メートル)と変わらないのですが、北斜面という事もあり浅間山からの吹き下ろしもあるので、かなり寒いです。
毛深くなって、じっと耐えている牛を観ていると、何だか申し訳ない気持ちになります。
 

冬場、放牧地に草は生えていません。
そこで餌をどうするのかというと、白いラップに包まれたロール(春から秋に刈った草)を、こんな風に給与します。

(1個420Kg位あるので、機械で丸のまま枠の上から入れます。)

(約40頭で群がり、1日で無くなります。)


(こちらはロールを手で解して給与しています。)
 
自家産の草だけで育てる事が出来れば良いのですが中々そうもいかず、冬場はトウモロコシ等が入った餌も給与します。
(因みに牧場で給与している餌には、「すくすく」や「のびるんです」なんていう変わった名前が付いています。)





雪の中に閉じ込められた様にして窮屈そうな牛達を観ていると、早く放牧地でのびのびとしている季節が待ち遠しいです。
ですが牛達も牛舎にいる時間が長くなるので、近くで牛を観察したり、お気に入りの牛を見つけたりしたい方にはいいかもしれませんね。
興味のある方は、冬用装備で気をつけてお越し下さい。
それでは。

                           畜産部 日下部












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