2011年5月3日火曜日

放牧の季節がきたのに

連休も中盤に入ってきました。
観光客の出足はもう一つという状況ですが、自粛ムードのせいなのか、連休が長すぎることの影響なのかわかりません。天気はまずまずですが、例年よりは花の開花が遅れ気味です。いつもいの一番に咲くトウゴクミツバツツジがようやく綻びかけたところです。

牧場は例年なら放牧の季節です。草も芽吹きおいしいご馳走を求めて草地を駆け回ります。ところが、今年は牛たちは草地に出ていません。あの原発事故の影響です。農水省が4月の末に牧草も放射線物質をかぶっているかも知れないので、放牧を中止するように言いました(言った農水省が責任を持つ指示ではありません。こちらに責任のある自粛要請です)。群馬の西の端にある神津牧場は周辺の今まで発表されたデータからみると、問題ないと判断していたのですが、網がかけられたのが群馬県だからおまえも一緒だというわけです。原発被害というより、対応が後手後手になって、しかも現場のことなどおかまいなしの行政被害のなにものでもりません。農水省も、農政局も、県庁も現場の農家目線はありません。その結果、牧場は普段買わない輸入乾草を急遽、まさに急遽です、手配しなくてはならなくなりました(行政がやってくれるわけではありません。)。一月に150万円もかかります。でも、これも自粛ですから賠償してもらえるかどうか、保証はどこもしてくれません。
いつまで続くぬかるみぞといったところです。
でも、牛は元気です。
(場長)



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