2014年3月25日火曜日

溶けてきた池と今ならではの珍現象

 本日の天気:晴れ
本日の最低気温:1.9℃(ただし、午前8時時点ではなんと8℃を超えてました!)

段々と春になってきました。
2月の大雪騒ぎのせいでまだ雪が残っていますが、
1日が過ぎるたびにどんどん溶けている感じです。
ウシたちも心なしかこの陽気を楽しんでいるように見えます。
放牧地に出している時は、お腹を日のあたる方向に向けてゆったりしている様子が見られます。
春、ですねえ。

さて、今日の話題は神津牧場内の池です。
筆者、2014年初出勤時、池の上でこんなことをしていました。
冬は-15℃くらいまで気温が下がる神津牧場。
池の水が凍って、ヒトが乗っても大丈夫と某M職員に教わったため、
やってみました。
本当に乗れました。

ではその池、今はどうなったかというとこちら。
かなり、氷がとけています。
もうヒトが乗る、なぁんてことは無理でしょう。
カモは・・・乗っていましたが。。。
 
さてさて、こんな様子の池でしたが、
よく見るとなにかがおかしいことに気づきました。
なんだか、“ざわざわしている”のです。
近づいてみると、こんな感じ。
明らかに、写真中央あたりになにかがいます。
よくよくアップにしてみると・・・。
 
大量の、魚。
しかもフナとコイ。。。

写真右下の大きな背びれはコイ。
それ以外はフナの中でもキンギョの原種ではないかと言われるギンブナのように見えました(キンブナだともうちょっと体高が高いので。。。)

いろいろとやりながら様子を見ていると、
どうやら池の中の溶存酸素量が低下しているのではないか、
つまり酸欠であっぷあっぷ状態なのかな、と感じました。
気温が上がってきて、池の中の生き物の代謝があがり、
必要な酸素の量も多くなります。
さらに、日光が届きやすくなるので、
植物プランクトンも爆発的に増えているはず(池の水は真緑でしたし)。
そうすると、水の中の限りある酸素が、段々と足りなくなっていってしまうんです。

ただ、ここで安易にこの魚たちを助けてはいけません。
冬場、エサがなく、うろうろとして困っていた肉食・雑食の鳥や哺乳類たちが、
この魚たちをエサにしながら、エサがないこの冬から春にかけての期間を乗り切ろうとしているはずなのです。

そんなことを思っていた時、そして私がこの魚群を観察しようと池に近づいた瞬間でした。
大きなトビが魚群付近から飛び去って行きました。

長くて厳しい神津牧場の冬がそろそろ終わります。
ロッジでの食事提供開始も4月5日から開始しますし、
ソフトクリームはもう食べられます。

皆様、春休みのうちにぜひ、神津牧場に出かけてきてみてください。
そして・・・遠くからではありますが、魚群を観察してみるのも一興かもしれません。
運が良ければ、猛禽たちがすぐそばに現れるかもしれませんよ(^-^)

それではまた。

庄山

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